『星を継ぐもの 』誰が?どの星を?

星を継ぐもの (創元SF文庫)今日は、EVEではなく、久しぶりに読書感想文です。最近、SFを読んでいなかったので、名作といわれるこの本をチョイス。当たりでした。

日本語文庫版は1980年が初版で、私が買ったのが76版です。SFとは思えないほど売れてますね。それに古い本なので、あちこちで書評を読むことができます。今さら追加することはないかもしれませんが、読書記録として書いておきます。

1970年代のSFといっても、名作なだけあって、科学の話に古くささを感じません。しいていえば、デジタル化されていないところが時代を感じさせます。ブラウン管に映し出したものを、写真として現像するというあたりなど。

未知の文明との遭遇

もし未知の文明の痕跡を発見したら、という設定は、SFで普遍的なテーマですよね。以前もこんな設定の本を読んでいました。

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『スフィア』も登場人物が科学者達でした。もう結末を忘れてしまいましたが。『スフィア』を書いたマイケル・クライトンは、ジェイムズ・P・ホーガンの『星を継ぐもの』のスタイルに影響を受けていますね。両方読んでそう感じます。私の読む順番が逆でした。

DVDで観る

え? SF小説は文字ばっかりで読むのがつらいから、DVDで観たい、ですって? それならこれを。

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って、これは全然違う内容ですね。かっこいいからという理由でタイトルを流用したのではないでしょうか。

現実にもある

『星を継ぐもの』では、5万年前の遺体が月で発見されたという物語ですが、似たような話が現実の地球にもあります。

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5千年前のミイラがアルプスから発見されたそうです。この本も同じように、彼がどんな社会に生きていて、どんな状況で死に至ったのかが解明されます。真似でもパクリでもなく、偶然の一致ですね、これ。

科学の仮説が物語を進行させる

関連文献の話ばかりでなく、内容についても。

普通の物語は、登場人物たちの性格と行動によって物語が進んでいきますが、この本は違います。新事実の発見と、その解釈として科学の仮説が書き換えられていくことが物語の進行です。

決して人物の性格設定が粗雑というわけではないのですが、割にどうでもいい感じです。やっぱり女性キャラが絡んでこないと、本来の意味の物語としての魅力がないですね。そういう意味で、ばりばりのハードSFといえます。

要するに全編にわたって科学の話ばっかりなのですが、科学的知識がなくても、科学に対する苦手意識さえなければ、楽しめるのではないかと思います。いかがでしょうか。でもこういう小説は敷居が高いのかな。

(ネタバレ白字)最終的に、タイトルの意味は、人類が地球を継いだのだとわかります。何でそうなったのかが、この本のクライマックスになります。

続編を読むのが楽しみです。

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この記事を書いた人

仕事のかたわら、ほそぼそとネットゲームに興じるおっさん。最近は、Hearthstone:ハースストーンが面白い。プロフィール  Twitter